審査は甘くない!銀行系カードローンの審査について詳しく!
銀行カードローンの審査が緩いというのは、ウソです。
審査が甘い銀行カードローンは、ありません。
ただ「この条件で申し込むなら、消費者金融より審査が緩い」ということはあります。
(緩いというより、融通が効くということですが)
ここでは、銀行カードローンの方が消費者金融より融通が効く部分と、逆に審査が厳しいな部分をまとめます。
【目次】
1.銀行カードローンの方が、審査が柔軟な部分
1-1.『100万円~300万円』まで収入証明書が不要
1-2.家庭に入っている女性でも借りられる(配偶者貸付)
1-3.その銀行での住宅ローンなどの契約が考慮される
2.全体的には、銀行カードローンの審査の方が厳しい
2-1.銀行カードローンと消費者金融の審査通過率
2-2.勤務先への在籍確認が必須(回避できない)
2-3.学生が借りられないことが多い
2-4.土日祝・夜間の最短即日審査&借り入れができない
3.まとめ&補足『銀行カードローンの保証会社は消費者金融だが…』
1.銀行カードローンの方が、審査が柔軟な部分
冒頭にも書いた通り、銀行カードローンの審査は消費者金融より厳しいです。
ただ、「この条件なら、消費者金融よりやさしい」という部分があります。
それらをまとめて紹介します。
1-1.『100万円~300万円』まで収入証明書が不要
銀行カードローンでは、100万円~300万円までは、収入証明書不要で借りられます。
みずほ銀行は200万円まで、オリックス銀行は300万円まで…という具合です。
これに対して、消費者金融は「50万円まで」。
「収入証明書なしで借りられる金額」の大きさで比較すると、銀行カードローンの審査の方が柔軟だといえます。
つまり「たくさんの金額を、楽な手続きで借りたい」という方にとっては、銀行カードローンの審査の方が確かに緩いといえます。
(審査基準自体は厳しいですが、手続きが楽という意味で)
1-2.家庭に入っている女性でも借りられる(配偶者貸付)
消費者金融では、自分の収入がない女性は借りられません。
しかし、銀行カードローンなら借りられます。
消費者金融でも、セゾン・セディナ・オリックスクレジットなどの「信販系」の会社は借りられます。
しかし、SMBCモビット・プロミスなどの大手の消費者金融では借りられません。
貸金業法的には、これらの大手消費者金融も家庭に入っている女性に融資してOKです。
ただ、業者の方針として、これらの企業は家庭に入っている女性には融資していません。
というわけで、家庭に入っている女性(自分の収入があることが条件)が「夫の収入で借りる」という場合は、銀行カードローンの方が審査が緩い…というより、銀行カードローンでないと通らないんですね。
(ちなみに、この「旦那さんの収入で借りる」というシステムを「配偶者貸付」といいます)
1-3.その銀行での住宅ローンなどの契約が考慮される
銀行で、住宅ローンや自動車ローンなどを組んでいる方もいるでしょう。
その銀行でカードローンを新たに申し込む場合、これまでの契約が考慮されます。
つまり「いつもお世話になっているので、審査もスピーディーにしますよ」とか「金利も安くしますよ」ということですね。
(さほど安くなりませんが、審査は早くなります)
どのくらい審査に影響するかは、そのローンの金額の大きさや、これまでのあなたの返済状況にもよります。
まったく遅れずに返済し、しかも長期の付き合いという場合には、ものの1時間や2時間で審査が終わる、ということもあります。
(カードローンの融資なんかより、遥かに大きな取引をしてきたわけですから、それも当然でしょう)
2.全体的には、銀行カードローンの審査の方が厳しい
ここまで書いた通り、「銀行の方が融通が効く」という部分はあります。
しかし、これら以外の部分では、やはり銀行カードローンの方が審査が厳しいです。
たとえばどのような点で審査が厳しいのか、下にまとめます。
2-1.銀行カードローンと消費者金融の審査通過率
一番わかりやすいのは「審査通過率」。
消費者金融は大体「40%台」ですが、銀行カードローンは「20~30%」です。
つまり、銀行カードローンの方が「約1.5倍~2倍」審査が厳しいということ。
審査の甘い、厳しいというのは、体験談では曖昧なものです。
多重債務者の方にとっては、どこの審査でも厳しいでしょう。
また、希望金額を小さく出した方なら、どこでも通りやすいので「審査が甘い」と感じるはずです。
というように、体験談や口コミで書かれている「審査がゆるい・厳しい」というのは、当てになりません。
しかし、審査通過率は『月間消費者信用』という業界紙に掲載されているデータですから、確かなものです。
というわけで「銀行カードローンの方が審査が厳しい」ということは、この数字一つで証明できるんですね。
2-2.勤務先への在籍確認が必須(回避できない)
消費者金融の場合、SMBCモビットはWEB完結なら電話連絡なしにできます。
会社の保険証などの書類を提出すればいいんですね。
これは「職場に在籍確認されると困る」、「困らないけど、職場が休みの日に最短即日借り入れしたいので、電話確認なしにしてほしい」という方にとっては、「ありがたい存在」といえるでしょう。
(ありがたいと言ったほうが正確ですが)
2-3.学生が借りられないことが多い
消費者金融はどこでも、若年層でも融資OKです。
「アルバイトをしている」「20才以上」という条件さえ満たせば、審査に通ります。
(もちろん、他社借入なども考慮されますが)
銀行カードローンも大体はそれでOKですが、中には「学生というだけで融資不可」という所もいくつかあります。
たとえばオリックス銀行・横浜銀行などです。
2-4.土日祝・夜間の最短即日審査&借り入れができない
これも消費者金融との大きな違い。
消費者金融は無人契約機(自動契約機)があるので、ここで土曜日・日曜日・祝日・夜間でも審査できます。
それも最短即日審査なので、審査に通ればそのまますぐに借り入れできます。
プロミスなら22時までOKなので、審査が終わって「22時30分」くらいになっても、そのまますぐ借りられるのです。
(土曜日・日曜日・祝日でも、です)
これに対して、銀行カードローンはほとんどが「ローン契約機なし」なので、営業時間外は審査ができません。
つまり「平日15時」までしか、審査してくれないということです。
3.まとめ&補足『銀行カードローンの保証会社は消費者金融だが…』
「銀行カードローンの審査が甘い」という噂が流れたのは「銀行カードローンの保証会社は消費者金融がやっている」というのが理由の一つ。
保証会社というのは簡単にいうと「審査を代行する会社」です。
つまり「銀行カードローンの審査は、実質、消費者金融がやっている」ということですね。
しかし、これは間違いです。
あくまでアコム・プロミス・オリコなどが「担当する」だけ。
審査の基準は、これらの会社の「いつもの基準」より厳しいのです(当然ですが)。
…というように「銀行カードローンの審査が甘い」というのは、ただの俗説です。
ただ「部分的には甘い(やさしい)」ことがあるので、それはうまく活用してください。
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