審査項目を大調査!カードローンの審査に通らない人って?
カードローンの審査項目は、大別すると下の4通りです。
(1)基本情報…氏名・生年月日など
(2)自宅情報…持家か賃貸か、家族名義か自分名義かなど
(3)勤務先情報…年収・勤続年数・会社名・雇用形態など
(4)借入情報…他社借入総額・借入件数・希望金額など
以下、それぞれの審査項目を詳しく解説しながら、審査に落ちる理由をまとめます。
(「落ちる」を連呼するため、書きながら少々「涼宮ハルヒの憂鬱」な気分になりますが…笑)
■見出し一覧
1.基本情報
1-1.ブラックリストしていると審査に落ちる
1-2.軽度の事故情報(異動情報)でも落ちやすい
1-3.その他、偽証をすると落ちる
2.自宅情報
2-1.持家より賃貸の方が落ちやすい
2-2.自分名義より家族名義の方が不利
2-3.居住年数が短いほど不利
2-4.一軒家よりマンションやアパートの方が不利
2-5.家族と同居より、一人暮らしの方が審査に落ちる
3.勤務先情報
3-1.年収が低いほど落ちやすい
3-2.雇用形態が不安定なほど落ちやすい
3-3.勤続年数が短いほど審査で不利
3-4.会社が小さいほど落ちやすい
4.借入情報
4-1.他社借入総額が多いと、当然審査で不利
4-2.他社借入件数が多いのは、もっと落ちる
4-3.希望借入金額が大きいほど落ちやすい
1.基本情報
1-1.ブラックリストしていると審査に落ちる
基本情報は、氏名・生年月日などです。
一見大したことない情報ですが、実はキャッシング審査ではこれが最重要。
この氏名・生年月日を元に、個人信用情報の検索をするからです。
実は、キャッシング審査は「信用情報」でほとんど決まりなんですね。
ここで特に大きな返済トラブル(事故情報)がなければ、その人は大体通るのです。
(無職・ニートなどの条件でない限り)
で、そうして名前を検索した時に、信用情報でブラックリストに入っている人は、問答無用で審査に落ちます。
問答無用かどうかは内容によりますが、たとえば自己破産して5年以内などは、確実に落ちます。
自己破産などの債務整理は5年~10年、事故情報が記録されており、特に5年以内ならまず確実に通りません。
キャッシングで自己破産した場合、クレジットカードや住宅ローン、分割払いなど、その他の審査でもすべて落ちます。
債務整理というのはそのくらい重いものですが、逆に言うと、一度こういう状態に陥った方は、当分カードローンもクレジットカードも使わない方がいいのです。
「常に自分の手持ちの現金だけで何とかする」という習慣を定着させるのに、5年くらいの期間があった方がいいでしょう。
1-2.軽度の事故情報(異動情報)でも落ちやすい
ブラックリストまで行ったらほぼ絶対に落ちますが、もっと軽度の事故情報でも落ちます。
たとえば「長期延滞」などですね。
返済の遅れは、大体61日から記録されると言われています。
しかし、これはただの目安。
実際には「連絡なしで数ヶ月遅延を繰り返す」「督促されて、約束した再支払いの期日に、さらに遅れる」などの悪質なケースは、短い日数でも記録されます。
この辺の内情は公にはされていませんが、実際に信用情報の管理を担当していた方の証言では、そうなっています。
要は「ケースバイケース」ということですね。
常識で考えて「これはマークしないといかんだろ」という人はマークするわけです。
たとえば5万円を60日延滞するのと、500万円を10日延滞するのとでは、明らかに後者の方が罪が重いですからね。
という風に、信用情報の記録についてもケースバイケースで判断されるので、この辺は、自分で「あれは悪質だったかどうか」を振り返って判断してください。
1-3.その他、偽証をすると落ちる
当然ですが、氏名・生年月日の偽証をすると落ちます。
バレなければ大丈夫と思われるかも知れませんが、大抵はバレます。
実は、現代でもこれをやる人は結構います。
昔はこれが通じたからです。
インターネットがまだなかった90年代前半までは、業者同士の信用情報の共有も、進んでいませんでした。
また、コンピューターの性能自体が弱かったので「類似のデータを探し出す」という機能も、今より弱かったのです。
なので、たとえば「山田一郎」さんが「一郎」に横棒を一本加えて「山田二郎」にしたら審査に通る…というようなことがあったんですね。
(これはたとえですが、保険証の誕生日の数字を書き換えるなど、とにかくアナログな方法で、通ってしまったのです)
この辺は、青木雄二氏の名作『ナニワ金融道』によく出てきます。
すでに25年前の作品ということで、今と昔の消費者金融の違いがわかって、歴史を知る上でも面白いです。
2.自宅情報
2-1.持家より賃貸の方が落ちやすい
持家ということは、不動産という立派な資産なので、当然有利です。
逆に言えば、賃貸ということは「資産ではない」ので不利。
しかも賃貸の人は「逃げやすい」です。
持家を捨てて逃げるのは難しいですが、賃貸だと簡単。
こういうフットワークの軽さは、日常生活では長所なのですが、「逃げられるかも」というリスクを考えると、キャッシング業者としてはマイナスなんですね。
2-2.自分名義より家族名義の方が不利
当然ですが、家族名義ということは、その人の財産ではありません。
なので、これも審査で不利になります。
ただ、これはそんなにマイナスではありません。
というのは、たとえ家族名義でも、大抵は家族が代わりに返済してくれるからです。
家族全員がその人を見捨てたら話は別ですが、そんな悲しい展開はあまりありません。
なので、これはさほど審査落ちの理由にはなりません。
2-3.居住年数が短いほど不利
その家に住んでいる年数が短いほど不利です。
というのは、住んで間もない人は、逃げ出す可能性があるからです。
また、一箇所に長く住む人というのは、大抵返済もマジメにするのです。
これは仕事の勤続年数もまったく同じです。
数字にはえてして人間の性格が現れるもの。
こうして数字から人間の性格を当てる手法は、FBIなどが得意とするプロファイリングというものです。
2-4.一軒家よりマンションやアパートの方が不利
同じ持家でも、マンションやアパートの場合、一軒家より不利です。
つまり、マンションやアパートを購入した場合ですね。
というのは、一軒家は建物に価値がなくても、土地に価値があるからです。
マンションが震災などで壊れたら価値がなくなってしまいますが、一軒家なら土地が残ります。
ということで、一軒家の方が不動産として確実なんですね。
2-5.家族と同居より、一人暮らしの方が審査に落ちる
家族と同居していると、督促の効果が大きいです。
(というと、途端にキャッシング業者を怖く感じるかも知れませんが…)
実際、家族がいる方が連絡がつきやすいです。
また、一人だと簡単に引っ越しできますが、家族ごと引っ越すということはなかなかできません。
(家族の中から、一人だけ失踪することも難しいです)
というわけで、家族と同居しているより、一人暮らしの方がキャッシング審査では不利になります。
現時点で一人暮らししている方は、少しでも審査に受かりやすくするため、実家に戻るというのもありです。
3.勤務先情報
3-1.年収が低いほど落ちやすい
年収が低いと、当然落ちやすいです。
ただ、どのくらいで低いというかは、希望金額によります。
希望金額が10万円の場合は、年収が60万円でも十分審査に通ることが多いです。
また、同じ年収でも職業の安定性によって評価が変わります。
3-2.雇用形態が不安定なほど落ちやすい
一番有利なのは、当然正社員です。
契約社員・派遣社員がその次で、さらにパート・アルバイトという風に落ちやすくなっていきます。
実は、自営業はパート・アルバイト以下の扱いを受けます。
パート・アルバイト以上に給料の保証がないからですね。
3-3.勤続年数が短いほど審査で不利
その職場での勤続年数が短いほど、審査で不利です。
いつやめるかわからないからです。
特に新入社員の方などは、「新卒が3ヶ月、もしくは3年でかなり辞める」というのが社会常識として知られているので、勤続年数をしっかりチェックされます。
3-4.会社が小さいほど落ちやすい
これは他の項目ほど重要ではありませんが、やはり会社が小さいほど不利です。
本人は真面目でも、いつ会社が倒産するかわからないからです。
ただ、年収が高くて正社員なら、それだけの年収を払えるという時点で、ある程度会社は安定していると見なされます。
なので、これはそんなに落ちる原因にはなりません。
4.借入情報
4-1.他社借入総額が多いと、当然審査で不利
当然ですが、他社からたくさん借りている人は不利です。
特に年収の3分の1に達している場合、もう貸金業法的に貸せません。
(総量規制というルールです)
4-2.他社借入件数が多いのは、もっと落ちる
借入総額以上に重要なのが「借入件数」。
たくさんの業者から借りている「多重債務者」の方は、審査に落ちやすくなります。
どの業者も少額しか融資していないというのは、「その人は信用できない」という証拠だからです。
4-3.希望借入金額が大きいほど落ちやすい
年収に対して、高い金額を希望するほど落ちやすいです。
逆に小さい金額を希望する人は通りやすいです。
実際、日常生活でもそういう基準で、私たちは人を見ているはずです。
金融業では、これをさらに統計でデータ化しているので、希望金額が小さい人ほど、マジメに返済することがはっきりわかっています。
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