自営業者がカードローン!その理由の多くは次の入金までの「つなぎ資金」
自営業ではしばしば資金が底を尽きます。
取引先からの入金が遅れることが、よくあるからです。
また、不足の事態による出費もあります。
で、そういう時に「次の収入」までのつなぎとして用意するのが「つなぎ資金」。
これにカードローンを使うこともできます。
(業者・ブランド・銀行によっては、許可されていないので、注意も必要です)
【目次】
1.消費者金融で「事業資金」が借りられる業者
1-1.大手の消費者金融はすべて、普通のカードローンでOK
1-2.プロミス・アイフル・アコムは、事業専用のローンも
1-3.事業者向けローンと、普通のカードローンのどちらがいいか
2.銀行カードローンで「事業用資金」を借りられる所
2-1.主に「東京スター銀行」「オリックス・クレジット」
2-2.銀行の事業者向けローンは、お堅いものが多い
1.消費者金融で「事業資金」が借りられる業者
1-1.大手の消費者金融はすべて、普通のカードローンでOK
大手の消費者金融は、通常通りのカードローン(個人向け)で、OKです。
個人向けを、事業用に使ってもいい、ということですね。
大手の消費者金融というのは「プロミス・アイフル・アコム・ノーローン」の5サービスです。
(レイクは、一応銀行系なので除いています)
つまり、あなたの知っているような有名な消費者金融だったら「事業用に使ってもいい」ということ。
特に使い道で悩む必要はない、ということですね。
1-2.プロミス・アイフル・アコムは、事業専用のローンも
これらの大手消費者金融の中でも、さらに「プロミス・アイフル・アコム」は、「事業者向けローン」を専用で用意しています。
- プロミス…「自営者カードローン」
- アイフル…「事業サポートプラン」
- アコム…「ビジネスサポートカードローン」
…というもの。
この中で一番おすすめは「プロミス」です。
300万円まで借りた時の金利が、アイフル・アコムの半分と圧倒的に安いため。
300万円でそれだけ安いということは、150万円か200万円あたりから、かなり安くなっているということです。
また、生活費に使うことも許可されており、特に生活に困っている個人事業主の方など、役立つでしょう。
1-3.事業者向けローンと、普通のカードローンのどちらがいいか
これは、それぞれメリット・デメリットがあります。
事業者向けローンのメリットは「貸金業法第13条の2第2項の規定の範囲外(例外・除外含む)」ということ。
個人でなくビジネスで借りるので、個人の借金の残高は考慮されない、ということですね。
つまり、個人ですでに「年収の3分の1まで」借りてしまっている自営業の方が、さらに追加で借りたい…という時に使えるわけです。
(もちろん、事業に使わなければ、借金が拡大するだけなので、意味がありませんが)
このようにたくさん借りられる反面、審査は事業者向けローンの方が厳しいです。
アイフルなら「決算書2期分」の提出が必須ですし、アコムやプロミスも、確定申告書などの決算書を1期分提出します。
経営がうまく行っていれば問題なく審査に通るでしょう。
しかし、傾いている場合は落ちる可能性もあります。
(当然ですが、赤字より黒字決算の方が通ります)
もしビジネスローンで審査に通る自信がなかったら、通常通りのカードローンで借りた方がいいでしょう。
こちらの方が最短即日審査&最短即日融資の受付時間も長く、やり方も簡単です。
2.銀行カードローンで「事業用資金」を借りられる所
銀行カードローンの多くは「事業性資金への利用は不可」としています。
つまり「事業用に使ってはいけない」ということ。
しかし、それは個人向けカードローンの話。
個人向けとは別に「事業者向けローン」を提供している銀行もあります。
2-1.主に「東京スター銀行」「オリックス・クレジット」
都市銀行(全国規模の銀行)では、東京スター銀行がそれ。
また、銀行ではないですが、銀行に近い会社としては「オリックス・クレジット」もやっています。
(オリックス銀行の仲間なので、似たようなものです)
これらのビジネスローンの特徴は、どちらも「カードローンのスタイル」ということ。
いわゆる「銀行の企業に対する出資」というような真面目なお堅いものではなく、普通のキャッシングの感覚で使えるビジネスローン、ということですね。
(もちろん、こちらも真面目ですが)
- 東京スター銀行…スタービジネスカードローン
- オリックス・クレジット…オリックスクラブカード
…というものをそれぞれ出しています。
「カード」とか「カードローン」という単語がついていることからわかるように、使い方は、完全に普通のカードローンです。
金利も銀行カードローンの標準なので、消費者金融の事業者向けローンより安いです。
(オリックスクラブカードは、借入金額が小さいと消費者金融並に高いですが)
金利が安い反面、審査はかなり厳しくなります。
2-2.銀行の事業者向けローンは、お堅いものが多い
東京スター銀行、オリックス・クレジットの事業者向けローンは、上にも書いた通り「普通のカードローンのスタイル」です。
これに対して、他の銀行が事業者向けローンは、お堅いものが多いです。
たとえばみずほ銀行は「事業ローン」というシンプルなローンを用意しています。
しかし、これは「限度額300万円」とか「実質年率4.0%~14.0%」というような数字がまったく書かれていません。
「まずはご相談ください」というようなスタイルです。
「こんなお客様に有効です」という紹介も「多店舗展開企業」「ディーラー・ベンダー」「団体・組合」と、かなりハイレベルなものになっており、普通の個人事業主が手を出せるレベルではありません。
他の銀行でも、大体似たようなものです。
キャッシングの延長のような、気軽なスタイルで借りられる事業者向けローンは、消費者金融や東京スター銀行、オリックス・クレジット程度しかないでしょう。
ちなみに、地方銀行や信用金庫は、ビジネスローンの融資に熱心です。
「地元の企業を応援する」というのが、地方銀行や信用金庫のミッションですから、これは自然でしょう。
3.まとめ「節税と、資本金を蓄えることのジレンマ」
自営業はとにかく不安定。
お金が入ってこないことなど、ざらにあります。
そのための「つなぎ資金」は、本来自前で用意しておかないといけないんですね。
ただ、そのためには「利益」を計上する必要があり、利益を計上したら、当然税金を払わなくてはいけません。
「すべて事業用に投資」して、利益をゼロにしてしまえば税金はかかりません。
しかし、何か急変が起きた時に、これだと、つなぎ資金がないわけです。
というわけで「いざという時に備え、代わりに税金を払うか」「節税をして、代わりに備え無しでいくか」という選択を迫られるんですね。
このジレンマは、自営業の方、会社経営者の方が永遠に抱えるものですが、絶対の答えはないでしょう。
ただ、何にしても、できるだけカードローンには頼らないようにしたいものです。
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