こんな人が落ちやすい?審査についての基準やルールまとめ
キャッシング・カードローンの審査に落ちやすい人は、一言でいうと「信用のない人」です。
箇条書きすると、目次の通りです。
これらに該当する方は、カードローンの審査でも落ちやすいと考えてください。
【目次】
1.年収が低い人
1-1.希望金額によって、年収の基準が変わる
1-2.希望金額が大きいと、それだけで落とされることも
1-3.職業によっても、収入の基準が変わる
2.職業が不安定な人
2-1.「不安定な職業」に該当する属性は?
2-2.フリーターの方が、自営業より信用される
3.借入総額・借入件数が多い人
3-1.「総量規制」のルールによって、審査に落ちる
3-2.借入総額よりも、借入件数が重視される
4.過去に返済トラブルを起こした人
4-1.他社で起こした返済トラブルも、すべて記録されている
4-2.返済トラブルの内容によって、影響度が違う
1.年収が低い人
1-1.希望金額によって、年収の基準が変わる
「どのくらいから年収が低いと言うか」は、状況によって異なります。
たとえば年収300万円の場合。
普通だったら、カードローンを利用するには十分な年収です。
しかし、これで希望金額が「150万円」だったとしましょう。
この場合、年収300万円では足りないので、この人は「低年収」とされます。
逆に希望金額が「20万円」だった場合、余裕で返済できます。
なので、この人は「高年収」となります。
…というように、同じ年収でも「希望金額によって変わる」わけですね。
ただ、審査に落ちるかどうかはわかりません。
「あなたは、150万円ではダメだ。しかし、20万円なら融資する」
という風に「限度額を下げる」という形で審査に通ることが多いです。
1-2.希望金額が大きいと、それだけで落とされることも
逆に「限度額を下げる」のではなく「審査自体、落とされる」ということもあります。
理由は、統計的に見て「大きな金額を希望する人は、危ない」というデータが出ているからです。
これは、何となく納得が行くと思います。
大した収入もないのに、大きな金額を借りようとする人を、私たちは日常生活でも信用しないでしょう。
貸金業者は、消費者金融でも銀行でも、これまでの貸付の統計を取っています。
また、それを学術的に研究している団体や学者さんも存在します。
それらの研究で「年収に対して、○○%以上の金額を希望する人間は、○○%の確率で、返済不能に陥る」というような統計が出ているわけですね。
そのため、そうしたデータに沿って、一定以上の希望金額を出した場合「自動的に落とされる」ということは、十分ありうるのです。
(この辺の審査の方針は、業者・ブランド・銀行によって当然違いがありますが)
1-3.職業によっても、収入の基準が変わる
簡単にいうと、こういうことです。
- 公務員…低年収でもOK
- 自営業…相当高年収でないとダメ
この基準は、子供の結婚相手を見る時などにも、人々が当然のように考えていることです。
自営業の方で、この基準に憤慨するような方がいたら、おそらく真面目にビジネスをしていないでしょう。
自営業というのは、本当に収入が激しく上下するものです。
それは日本企業の栄枯盛衰を見ていてもわかるでしょう。
私の義理の叔父も酒屋を経営していましたが、景気の良かった頃は年収が数千万円ありました。
その頃にはよくコンサートのチケットなどを、おごってもらったものです。
しかし、今では酒屋だけではやっていけず、某運送業者のドライバーをしています。
このように自営業の収入は不安定なので、その分高くなければいけないのです。
2.職業が不安定な人
2-1.「不安定な職業」に該当する属性は?
たとえば「自営業・フリーター・パート・家庭に入っている女性・若年層・水商売」などの方です。
もちろん、「無職・ニート」の方は当然ダメです。
職業が不安定だと審査に落ちやすいのは、誰もが納得行くでしょう。
実際、自分でもこれらの職業の場合「しっかり返済できるだろうか」と不安になるはずです。
(なる方が正しいです)
2-2.フリーターの方が、自営業より信用される
カードローンの審査では、自営業・会社経営者の方よりは、フリーターの方が信用されます。
フリーターの収入は比較的安定していますが、自営業は安定していないからです。
「会社の社長ならいいんじゃない?」と思われるかも知れません。
しかし、会社の社長は「ある日突然、莫大な借金を背負う」こともあるのです。
億単位の投資をして建設した工場が、地震で壊れる…とかですね。
会社の借金は、社長が「連帯保証人」になることが多く、社長が返済しなければいけないのです。
というリスクがあるので、カードローン会社としては、あまり貸したくないのです。
カードローン会社にとっては、「とにかく堅実に、地道に返済できそうな人」だけに融資したいんですね。
会社の社長というのは、独立精神旺盛でいいのですが、カードローン業者からしたら「そんなことはどうでもいい」わけです。
3.借入総額・借入件数が多い人
3-1.「総量規制」のルールによって、審査に落ちる
これも当然ですが、「現時点で借りまくっている人」は落ちます。
特に「年収の3分の1」まですでに借りている人は、貸金業法のルールによって、これ以上は貸せません(総量規制)。
つまり、キャッシング業者がいくら融資しようとしても、法律違反だからできないんですね。
審査うんぬんの問題ではないのです。
3-2.借入総額よりも、借入件数が重視される
借入総額が大きくても、それが「1社だけの借り入れ」だったら、ある程度信用されます。
というのは、その1社が、それだけその人を信用している証拠だからです。
もし信用していなかったら、たくさん貸しませんよね?
「この人は危ないな」と思ったら、「とりあえず、10万円ならOKです」と言って様子を見るはずです。
しかし、そうではなく、1つの会社がたくさん融資している。
ということは、「A社が信用しているなら、この人は大丈夫だろう」と、B社も思ってくれるわけです。
なので、借入総額が大きい人より、「借入件数が多い人」の方が、審査で落ちやすいのです。
4.過去に返済トラブルを起こした人
4-1.他社で起こした返済トラブルも、すべて記録されている
貸金業の世界には「個人信用情報」というものがあります。
これは、あなたの「借金に関する履歴」が、すべて記録されているもの。
カードローンだけでなく、クレジットカード・住宅ローン・各種分割払いなど、すべてが記録されています。それらを
- いつ申し込んだか
- いつ、いくら返済に遅れたか
- 自己破産、任意整理などの債務整理をしたか
などの情報が記録されているんですね。
この履歴を「クレジットヒストリー」と言います。
また、それを点数化したのが「クレジットスコア」です。
過去に返済トラブルを起こした人は、このクレジットスコアが低いので、審査に落ちやすいわけです。
4-2.返済トラブルの内容によって、影響度が違う
ただ、返済トラブルの種類もいろいろ。
軽度なトラブルだったら、影響度が低かったり、そもそも記録されなかったりもします。
たとえば「返済の遅延」の場合、「61日までは記録されない」と言われています。
実際には、1日だけの遅延でも数回繰り返したら記録される、などの諸説がありますが、「一定レベル以下なら記録されない」ということは、あるようです。
また「記録されてもすぐ消える」情報もあります。
たとえば「審査の申し込み記録」は半年で消えます。
逆に自己破産などの重大な事故情報は、5年~10年は残ります。
この事故情報が残っている限り、キャッシングやクレジットカードの審査に通るのは、難しいというわけですね。
5.まとめ「キャッシングの審査は、普通の人なら通る」
ここまで「審査に落ちやすい条件」を書いてきました。
しかし、どれも「普通に生活していれば該当しない」ということはわかるでしょう。
もちろん、何かの不幸な出来事で、突然生活費がなくなってしまう方もいます。
実際、カードローン利用者の約3分の1の方は、そうした理由で借り入れしています。
しかし、逆に言えば「そうじゃない人」が3分の2いるということ。
私が多重債務者だった頃もそうでしたが、この「そうじゃない人」は、一度自分の金銭感覚をしっかり見つめ直した方がいいでしょう。
キャッシングの審査は、普通だったら「通って当然」のもの。
そうでないということは、キャッシングに限らず生活全般で黄信号が灯っている可能性が高いです。
自分の生活を立て直し、リッチにするためにも、お金としっかり向き合った方がいいでしょう。
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