サラリーマン・OLでカードローンの審査に申し込みやすい人というのは、基本的には、多くの人の想像通りです。
「年収が多い」「正社員である」「借入残高が少ない」…などですね。

しかし、これらの「よく知られている条件」以外でも「あまり知られていない条件」というのもあります。
ここではその双方をまとめます。

OL・サラリーマンの方で、キャッシングの審査に通るコツを知りたい方は、ぜひ参考なさってください。

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1.サラリーマン・OLが審査に申し込みやすくなる、やや意外な条件
1-1.過去にたくさん借りて、たくさん返済した人ほど信用される
1-2.業界について ～古くさい、お堅い業界ほど信用される～
1-3.実家に住んでいるサラリーマン・OLほど、審査に申し込みやすい

2.一般的な審査に申し込みやすい条件
2-1.年収は基本200万円以上。400万円以上からはかなり有利
2-2.勤続年数は1年以上欲しい。10年あるとかなり有利

3.まとめ「サラリーマン・OLの方は、大体審査には通る」

1.サラリーマン・OLが審査に申し込みやすくなる、やや意外な条件

まずは「意外な条件」の方からまとめます。
特に「過去の返済履歴」については知らない方も多いので、サラリーマン・OLの方は参考にしてみてください。

1-1.過去にたくさん借りて、たくさん返済した人ほど信用される

これはカードローンやクレジットカードの世界で独特のルールですが、実は「借りまくって、返しまくっている人」が一番信用されます。
普通の世界とは、少し違うのです。

普通の世界では、当然「借金したことがない人」が一番信用されます。
しかし、キャッシングやクレジットカードの世界では、これは信用されないんですね。

仮に年収が高くて、安定した職業であろうと「この人、いざ借金したら潰れるタイプじゃないだろうか」という不安があるわけです。
しかし、一度借りて完済した人は別です。

「この人は、借金とは何かわかっている」
「一度完済しているから、もう一度それを再現することもできるはず」

…という風に信頼してもらえるんですね。
まさに仕事の実績と同じです。
世の中に天才はたくさんいますが、実際に仕事をもらえる人は、天才ではなく「過去に、似た仕事を成功させた人」です。

キャッシングの世界のルールは、よくできています。
お金が絡んだ、キレイ事抜きの世界で生きているので、みんな「信用できる人は、どういう人か」をマジメに数値化しているのです。

…という数値化したのが「クレジットスコア」ですが、これがゼロの人より、過去の返済によってプラスになっている人の方が、断然有利なのです。

1-2.業界について ～古くさい、お堅い業界ほど信用される～

職業が審査に影響するのは「会社の規模」や「正社員かどうか」だけではありません。
「業種」もある程度影響します。

業種・業界に関していえば「新しい業界」は警戒されます。
たとえば砂金だと「スマホゲームの製作会社」などですね。

確かにこういう会社はバリバリ儲かっています。
しかし、わずか数年で売上が数十億円落ちる…ということも実際にあります。

まだ盛り上がり始めて5年程度の業界なので、どうなるかまったくわからないんですね。
（実際、その会社のトップだって、先を読めないまま動いているはずです）

なので、キャッシング審査でもこういう業界のサラリーマンに対しては、審査が厳しくなります。
逆に信頼されるのは「昔から定着している業界」です。

たとえば自動車・電力・製鉄…などですね。
こういう業界はそうそうなくなることはないので、同じレベルの年収・勤続年数・会社規模でも、これらの業界だとさらに審査に申し込みやすくなります。

…とはいうものの、業界以外の条件がすべて同じ、ということはめったにありません。
基本的には会社の規模や、その人本人の年収・勤続年数などで決まります。

あくまで、それらの条件がすべて同じだったら、業界が影響する…ということですね。

1-3.実家に住んでいるサラリーマン・OLほど、審査に申し込みやすい

これも少し意外かも知れませんが、実家に住んでいるサラリーマン・OLの方が審査は通りやすいです。

「意外」というのは、世間の感覚だと「一人暮らししている方が偉い」からです。
しかし、経済的にはやはり「実家に住んでいる」方が有利なんですね。

しかも、キャッシングの場合は「取り立て」があります。
少し直接的な話ですが「取り立てしやすいかどうか」は、重要な条件なのです。

実家に住んでいれば、本人が電話に出なくても、誰かが出てくれます。
家族に出られたら、本人も恥ずかしいのでできるだけ早く返済します。
郵便物についても同じです。

また、家族で住んでいるということは、そうそう引っ越しができません。
本人一人だけ引っ越すにしても、突然引っ越すのは家族に怪しまれるし、一人暮らしの時と違い、何かと動きにくいのです。

（もちろん、家族全員が引っ越すこともめったにありません）

それに、本人が返せなくなった時も、家族がいれば立て替えてくれる可能性が高いです。
…というように、何かにつけて「家族と同居」は、キャッシング審査では有利なのです。

なので、サラリーマン・OLの方が「30代や40代の大人なのに、親と同居している」というのは、世間では賛否両論があっても、キャッシング審査では断然歓迎されること…と考えてください。

2.一般的な、カードローンの審査に申し込みやすい条件

ここでは「意外な条件」ではなく「よく知られている、通りやすい条件」について、補足をします。
カードローンの審査にさらに確実に通りたいサラリーマン・OLの方など、参考になさってください。

2-1.年収は基本200万円以上。400万円以上からはかなり有利

OL・サラリーマンの場合、年収の基本的な数字は「200万円以上」。
これ以下の年収でも通ることはありますが、しっかり社員として働いていて、200万円行かないというのは、やや不安です。

社内でそれほど重要視されていない、あるいは、その会社や業界自体が、社会から必要とされていない…という可能性があります。
（必要というのは、あくまで経済的な意味ですが）

なので、200万円以上というのは絶対ではありませんが、「かなり強めの基準」と思っていいでしょう。
実際、オリックス銀行カードローンは少し前まで「年収200万円以上」を、申し込みの必須条件としていました。

銀行カードローンが年収を必須条件にするのは極めて珍しいことでしたが、そこでも使われたくらいの金額なんですね、年収200万円というのは。

なので、まずは200万円を超えることが大切。
そしてできれば400万円を超えていると理想えｄす。

年収400万円以上あれば、日本の世帯年収の平均に近いので、カードローンの審査ではかなり通りやすくなります。

2-2.勤続年数は1年以上欲しい。10年あるとかなり有利

サラリーマン・OLの勤続年数については、特に「○○年以上」というはっきりした条件が決まっているわけではありません。
しかし「最低1年は欲しい」と思っておいた方がいいでしょう。

最近は新卒で入社して、数ヶ月でやめてしまう新入社員の方が増えています。
これが入社1年を超えると、やめる確率はぐっと減るのですが、こういうデータをカードローン会社もやはり知っています。

なので、勤続年数1年までは「今は職業・収入があっても、来月にはやめているかもしれない」と思って警戒します。
ということで、勤続年数1年未満は、審査が厳しくなるんですね。

逆に1年を超えたらかなり信用されます。
これがどんどん伸びて「10年」となったりすると、もう、ちょっとやそっとの事では審査に落ちることはありません。

（もちろん、他社借入があまりに多かったりしたら、話は別ですが…）

基本的に、一つの会社に10年務めるような方は、大抵キャッシングの返済もマジメにします。
その人が有能か無能かは置いておき、「嫌なことを我慢する」という忍耐力は、間違いなくあるからです。

（でなければ、日本の会社で勤続年数が10年を超えるということは、まずありません）

こうして考えると、データからその人の性格を推定する「プロファイリング」という手法は、結構当たるんだろうなと思います。
（実際、FBIなどのプロファイリングの的中率は、凄まじいらしいです）

3.まとめ「サラリーマン・OLの方は、大体審査には通る」

まず、サラリーマン・OLの方というのは、たとえ契約社員・派遣社員であっても、アルバイト・フリーターの方よりは、かなり有利な属性です。
もちろん、学生や専業主婦よりも有利です。

なので、普通に働いていて、借入残高なども普通レベルに抑えていれば、カードローンの審査は大体通るんですね。
別にサラリーマン・OLの方に限った話ではなく、キャッシングの審査というのは、本来そんなに難しいものではないのです。

普通に働いて、借金をあまりせず、したら遅れずに返す―。
これだけのことで、ほとんどの場合審査は通るんですね。

キャッシングの審査が難しいという人は、審査が難しいというより、人生そのものがそもそも、混乱しているのです。
なのでまずは人生全体の立て直しから、ゆっくり考えるべきでしょう。

キャッシングやカードローンの審査というのは、こういう自分の人生を振り返る機会を与えてくれるものでもあります。